ある数に対して、かけると $1$ になる数を逆数と言います。
具体例
他にも、逆数の例をたくさん挙げてみます。
ある数 | その逆数 | 確認の計算 |
$3$ | $\dfrac{1}{3}$ | $3\times\dfrac{1}{3}=1$ |
$0.2$ | $5$ | $0.2\times 5=1$ |
$1$ | $1$ | $1\times 1=1$ |
$-\dfrac{1}{2}$ | $-2$ | $\left(-\dfrac{1}{2}\right)\times (-1)=1$ |
$0$ | なし | $0$ とかけ算して $0$ になる数字はありません |
このページでは、
・整数の逆数
・分数の逆数
・小数の逆数
の求め方をそれぞれ見ていきます。
整数の逆数の求め方
例えば、$3$ の逆数は $\dfrac{1}{3}$ です。
問題
(1) $5$ の逆数を計算せよ。
(2) $334$ の逆数を計算せよ。
答え
(1) $5$ の逆数は、$\dfrac{1}{5}$ です。
実際、$5\times \dfrac{1}{5}=1$ となっています。
(2) $334$ の逆数は、$\dfrac{1}{334}$ です。
実際、$334\times \dfrac{1}{334}=1$ となっています。
分数の逆数の求め方
$\dfrac{n}{m}\times\dfrac{m}{n}=1$ だからです(→分数のかけ算)。
問題
(3) $\dfrac{2}{3}$ の逆数を計算せよ。
(4) $\dfrac{1}{39}$ の逆数を計算せよ。
答え
(3) $\dfrac{2}{3}$ の逆数は、$\dfrac{3}{2}$
(4) $\dfrac{1}{39}$ の逆数は、$\dfrac{39}{1}=39$
小数の逆数の求め方
問題
(5) $0.3$ の逆数を計算せよ。
(6) $-0.29$ の逆数を計算せよ。
答え
(5) $0.3$ を分数に直すと、$\dfrac{3}{10}$ です。分数の逆数は、分母と分子をひっくり返せば良いので、逆数は $\dfrac{10}{3}$ になります。
(6) $-0.29=-\dfrac{29}{100}$ の逆数は、$-\dfrac{100}{29}$
このように、マイナスの数の逆数は、マイナスの数になります。
なお、逆数の考え方は分数の割り算を計算するときに役に立ちます。
次回は 分数の計算の基本問題10問 を解説します。