~微分~
2x の微分は 2xlog2
3x の微分は 3xlog3
一般に、ax の微分は axloga
~不定積分~
∫2xdx=2xlog2+C
∫3xdx=3xlog3+C
一般に、∫axdx=axloga+C
2xの微分公式とその証明
3x や一般の ax(a>0,a≠1) の場合も同様なので、2x の場合で考えてみます。
まずは微分公式 (2x)′=2xlog2 を証明してみます。
なお、このページの log の底は全て e です。
関連:ネイピア数(自然対数の底)の意味と、重要である理由
y=2x について、両辺を e を底とする対数を取ると、
logy=xlog2
この両辺を x で微分すると、
y′y=log2
となります。
関連:logxの微分が1/xであることの証明をていねいに
よって、y′=ylog2
最後に y=2x を右辺に使うと、
y′=2xlog2
となります。
2x の積分公式とその証明
指数関数の微分ができれば積分は簡単です。
∫2xdx=2xlog2+C
を証明してみます。
2x の微分は 2xlog2 です(さっき証明した)。
(よって、log2 で割ると)
2xlog2 の微分は 2x です。
これは、2x の原始関数の一つが 2xlog2 であることを表しています。
補足、まめ知識
(2x)′=2xlog2 の導出には対数微分法を使いましたが、頑張れば微分の定義に従って計算することもできます:
(2x)′=lim
特に、e^x は微分しても積分しても e^x のままです! 微分しても変わらない関数というのは e^x という関数だけが持つ面白い性質です。
次回は 1/e^x+1の積分と、関連する練習問題 を解説します。