$\displaystyle\int\sin^2xdx=\dfrac{1}{2}x-\dfrac{1}{4}\sin 2x+C$
$\displaystyle\int\cos^2xdx=\dfrac{1}{2}x+\dfrac{1}{4}\sin 2x+C$
$\displaystyle\int\tan^2xdx=\tan x-x+C$
サイン二乗の積分のやり方
を証明します。
半角の公式:$\sin^2\dfrac{\theta}{2}=\dfrac{1-\cos\theta}{2}$
→半角の公式の使い方、導出、覚え方
を使います。
具体的には、半角の公式で $\dfrac{\theta}{2}=x$ とおくことで、
$\displaystyle\int\sin^2 xdx\\
=\displaystyle\int\dfrac{1-\cos 2x}{2}dx\\
=\displaystyle\int\dfrac{1}{2}dx-\dfrac{1}{2}\displaystyle\int\cos 2xdx\\
=\dfrac{1}{2}x-\dfrac{1}{4}\sin 2x+C$
と計算できます。
コサイン二乗の積分のやり方
を証明します。
半角の公式:$\cos^2\dfrac{\theta}{2}=\dfrac{1+\cos\theta}{2}$ を使います。
サインの場合と同様に、半角の公式で $\dfrac{\theta}{2}=x$ とおくことで、
$\displaystyle\int\cos^2 xdx\\
=\displaystyle\int\dfrac{1+\cos 2x}{2}dx\\
=\displaystyle\int\dfrac{1}{2}dx+\dfrac{1}{2}\displaystyle\int\cos 2xdx\\
=\dfrac{1}{2}x+\dfrac{1}{4}\sin 2x+C$
と計算できます。
となっていることも確認できます。これは $\sin^2x+\cos^2x=1$ からも分かります。
~関連公式~
sin^3x、cos^3xの積分
sin^4x、cos^4xの積分
タンジェント二乗の積分のやり方
を証明します。
三角関数の相互関係:
$1+\tan^2x=\dfrac{1}{\cos^2 x}$
を使います。
この公式より、
$\displaystyle\int\tan^2xdx\\
=\displaystyle\int\left(\dfrac{1}{\cos^2x}-1\right)dx\\
=\tan x-x+C$
と計算できます。
ただし、$\displaystyle\int\dfrac{1}{\cos^2x}dx=\tan x$ であることを使いました。
次回は sin^3x、cos^3xの積分 を解説します。