小数点第一位までの小数は $10$ 倍すれば分数に直せる。
小数点第二位までの小数は $100$ 倍すれば分数に直せる。
小数点第三位までの小数は $1000$ 倍すれば分数に直せる。
具体例
$0.7$ という小数を分数に直してみます。$10$ 倍すると $7$ になります。よって、
$0.7=7\div 10$$=\dfrac{7}{10}$ です。
$2.71$ という小数を分数に直してみます。$100$ 倍すると $271$ になります。よって、
$2.71=271\div 100$$=\dfrac{271}{100}$ です。
$0.002$ という小数を分数に直してみます。$1000$ 倍すると $2$ になります。よって、
$0.002=2\div 1000=\dfrac{2}{1000}$$=\dfrac{1}{500}$ です。
(最後に約分できるときはきちんと約分しましょう。→約分のやり方)
このように、小数は $10$ 倍、$100$ 倍、$1000$ 倍 $\cdots$ とすることでいつか必ず整数になるので、これを利用して分数に直すことができます。分数を(有限の)小数に直すのは、いつも成功するとは限らない(→分数を小数に直す方法)ですが、小数を分数に直すのは必ず成功します。
練習問題
以下の小数を分数に直せ:
(1) 0.4 (2) 3.14 (3) 0.00046
答え
(1) $0.4$ は $10$ 倍すると $4$ になるので、
$0.4=\dfrac{4}{10}$$=\dfrac{2}{5}$
(2) $3.14$ は $100$ 倍すると $314$ になるので、
$3.14=\dfrac{314}{100}$$=\dfrac{157}{50}$
(3) $0.00046$ は $100000$ 倍すると $46$ になるので、
$0.00046=\dfrac{46}{100000}$$=\dfrac{23}{50000}$
次回は 分数を小数に直す:方法と例題 を解説します。