てこの原理:
支点からの距離が2倍になると、重さは半分になります。
支点からの距離が3倍になると、重さは $\dfrac{1}{3}$ 倍になります。
てこの原理に関連する計算のやり方を詳しく解説します。棒の重さがある場合の計算方法も紹介します。
てこの原理の基本
支点からの距離 $\times$ 力の大きさ
で決まります。
よって、シーソーがつり合う状況では、支点からの距離が2倍になると、力の大きさ(おもりの重さ)は半分になります。
逆に、力の大きさが2倍になると、支点からの距離は半分になります。
すなわち、支点からの距離は、力の大きさに反比例するとも言えます。
てこの原理で重さを計算
回転させる能力
=支点からの距離 $\times$ 力の大きさ
という公式を使って、つり合う場合の重さや距離を計算することができます。
解答1:小学生でも分かる計算方法:
左側と右側で、支点からの距離 $\times$ 力の大きさ が同じになるときに釣り合います。
つまり、つり合うとき、支点からの距離が○倍になると、重さは1/○倍になります。
今回は、右側は左側より支点からの距離は3倍です。よって、重さは左側の $\dfrac{1}{3}$ 倍になります。
よって、右側の重さは、
$60\times\dfrac{1}{3}=20\:\mathrm{kg}$
になります。
解答2:中学数学を使った計算方法:
右側の重さを $x\:\mathrm{kg}$ とすると、左右で
支点からの距離 $\times$ 力の大きさ
が等しいので、
$1\times 60=3\times x$
これを解くと、$x=20\:\mathrm{kg}$
となります。
棒の重さがある場合の計算
棒に重さがある場合は、棒の重心(中心)に、力が働いていると考えて計算します。
左側のおもりが反時計まわりに回転させる能力は、
$60\times 1$
です。
右側のおもりが時計まわりに回転させる能力は、
$25\times x$
です。
そして、棒の重さは、$10\:\mathrm{kg}$ ぶんの力が重心に働くと考えられるので、時計まわりに回転させる能力は、
$10\times 1$
です(棒の長さは4mなので、支点から重心までの距離は1mです)。
よって、つり合うとき、
$60\times 1=25\times x+10\times 1$
これを解くと、$x=2$ となります。
次回は ご飯とお米の重さの換算方法と便利ツール を解説します。