線分、直線、半直線の意味と違い

線分、直線、半直線はどれも「まっすぐな線」ですが、違いがあります。

このページでは、線分、直線、半直線の意味と違いについて詳しく解説します。

線分とは

２点A、Bを結ぶ線分のことを線分ABと書きます。

線分では、両端から線が突き抜けず、点が止まっています。

直線とは

２点A、Bを通る直線のことを直線ABと書きます。

半直線とは

AからスタートしてBを通り無限に続く半直線のことを半直線ABと書きます。
BからスタートしてAを通り無限に続く半直線のことを半直線BAと書きます。

線分や直線の場合はABと書いてもBAと書いても同じですが、半直線の場合は順番も大事です。半直線ABと半直線BAを混同してしまわないように「スタート地点を先に書く」と覚えましょう。

ただし、半直線は線分や直線と比べてあまり登場しません。

線分と直線の違い

線分は端で止まっています。
直線は無限に長く続きます。
言葉の使い分けに注意が必要です。

正しい言い方.
三角形ABCの３辺は、線分AB、線分BC、線分CA

間違っている言い方．
三角形ABCの３辺は、直線AB、直線BC、直線CA

正しい言い方.
線分ABの垂直二等分線を作図する。

間違っている言い方.
直線ABの垂直二等分線を作図する。

正しい言い方.
直線ABと直線CDは平行である。
（交わらない２つの直線のことを「平行」と言います）

意味は分かるけど間違っている言い方.
線分ABと線分CDは平行である。

線分、直線、半直線の理解は大事

線分、直線、半直線はどれも「まっすぐな線」なので、違いをきちんと理解していなくても、問題を解くときに困ることはほとんどありません。

ただし、記述式の問題や証明の際に、線分、直線、半直線の言葉の使い方が間違っていると、採点者に良くない印象を与えてしまうことがあります。特に、
・線分と直線の違い
・半直線ABと半直線BAの違い
は間違えやすいので、しっかり理解しておきましょう。

次回は 円周の長さの求め方と例題 を解説します。