ポイントとは、「割合(パーセント)がどれだけ増減したか」を明確に表すための用語です。例えば、支持率が50%から60%に上がった場合、「支持率が10ポイント増加した」と言います。
ニュースや選挙報道で頻繁に耳にする「◯ポイント増加」。
しかし、なぜ「10パーセント増加」ではなく「10ポイント増加」と言うのでしょうか?
このページでは、ポイントの正しい意味とパーセントとの違いを、例を使って分かりやすく解説します。
ポイントとは何か?:割合の“差”を表す言葉
たとえば支持率が
・50% → 60% に上がるとき
「10ポイント増加」
と表現できます。
同様に、投票率が
・50% → 45% に下がるとき
「5ポイント低下」
と表します。
ポイントは「割合そのもの」ではなく、割合の差だけに注目するための単位です。
ポイントとパーセントの違いをしっかり理解する
たとえば支持率が
・50% → 60%
に変化したとします。
ここで、なぜ
10ポイント増加
と言うのでしょうか?
もし
10パーセント増加
と言ってしまうと、解釈は2つに分かれてしまいます。
1. 50% + 10% = 60%
2. 50%の10%増(50 × 1.1 = 55%)
つまり、
「パーセント増加」には2通りの意味があり、誤解が生じやすい のです。
そのため報道や統計の説明では、
誤解のない「ポイント」
が使われます。
ポイントは割合同士の差
を表す単位です。
ポイントの使用で注意すべき点
正しい例:
・支持率が10ポイント増加した
誤った例:
・今回の支持率は50ポイント(×)
ポイントは割合の差を表す単位であり、割合そのものを置き換えるものではありません。
ただし一般的なニュースでは、短く「ポイント」と言われることが多いです。
関連:割合の変化を扱う計算は他の分野でも重要
ポイントの概念は統計だけでなく、マーケティングや金融の指標(成長率・シェアなど)でも重要な役割をもちます。
割合の変化を正しく理解しておくことで、ニュースの解釈やデータ分析の精度が大きく向上します。
次回は
てこの原理に関連する計算をわかりやすく解説
を紹介します。
