周波数(振動数)の単位であるHz(ヘルツ)、kHz(キロヘルツ)、MHz(メガヘルツ)、GHz(ギガヘルツ)の意味について説明します。
Hz(ヘルツ)とは
例えば、50Hzは「1秒間に50回振動する」ことを表します。Hzのことをヘルツと呼びます。
日常生活の中でも、例えば「東日本は50Hzの交流を使っている」などの使い方をします。電圧の波が、1秒間に50回振動する(50往復する)という意味です。
このように、1秒あたりの振動の回数のことを、振動数、あるいは周波数と言います。
kHz(キロヘルツ)とは
つまり、1kHzは「1秒間に1000回振動する」ような振動数(周波数)を表します。
「キロヘルツ(kHz)」は「キロ(k)」と「ヘルツ(Hz)」に分けて考えられます。
キロ(k)は1000を表します。
キロ、メガ、ギガ、その先:例と語源
例えば、300000Hzと書くと、0が何個あるのか数えるのに少しだけ時間がかかりますが、300kHzと書けば(慣れていれば)一瞬で「30万ヘルツ」と分かります。
また、キロのkは小文字です。KHzと書かないようにしましょう。
MHz(メガヘルツ)とは
つまり、1MHzは「1秒間に100万回振動する」ような振動数(周波数)を表します。
「メガヘルツ(MHz)」は「メガ(M)」と「ヘルツ(Hz)」に分けて考えられます。
メガ(M)は100万を表します。
また、メガのMは大文字です。mHzと書かないようにしましょう。紛らわしいですが、キロだけが小文字で、メガ、ギガ、テラは大文字です。
GHz(ギガヘルツ)とは
つまり、1GHzは「1秒間に10億回振動する」ような振動数(周波数)を表します。
「ギガヘルツ(GHz)」は「ギガ(G)」と「ヘルツ(Hz)」に分けて考えられます。
ギガ(G)は10億を表します。
GHzはCPUのクロック周波数を表す際に使われることが多い単位です。周波数が大きいほど、ある意味で性能の良いCPUと言えます。
THz(テラヘルツ)とは
つまり、1THzは「1秒間に1兆回振動する」ような振動数(周波数)を表します。
「テラヘルツ(THz)」は「テラ(T)」と「ヘルツ(Hz)」に分けて考えられます。
テラ(T)は1兆を表します。
可視光の周波数は400THzから750THzです。400THzのことを
400,000,000,000,000Hz
と書くよりも分かりやすいですね。
次回は 音や光の波長、周波数、波の速さを計算する公式 を解説します。