四捨五入のやり方:
$0,1,2,3,4$ のどれかなら切り捨て
$5,6,7,8,9$ のどれかなら切り上げ
四捨五入の例
$26$ を四捨五入すると?
$1$ の位は $6$ なので切り上げると、$30$
$173$ を四捨五入すると?
・$1$ の位で四捨五入する場合、$3$ なので切り捨てると $170$
・$10$ の位で四捨五入する場合、$7$ なので切り上げると $200$
となります。
$1993$ を四捨五入すると?
・$1$ の位で四捨五入する場合、$3$ なので切り捨てると $1990$
・$10$ の位で四捨五入する場合、$9$ なので切り上げると $2000$
・$100$ の位で四捨五入する場合、$9$ なので切り上げると $2000$
となります。繰り上がりが起こるため、$10$ の位で四捨五入する場合と $100$ の位で四捨五入する場合の結果が同じになっています。
このように、四捨五入は、どのケタに注目して行うのかによって結果が違います。
小数点以下を四捨五入する
$123.46$ の小数点以下を四捨五入すると?
小数第一位は $4$ なので切り捨てると、$123.00$
つまり、$123$
(「小数点以下を四捨五入する」というのは「小数第一位で四捨五入する」というのと同じです)
$123.46$ の小数点第二位以下を四捨五入すると?
小数第二位は $6$ なので切り上げると、$123.50$
つまり、$123.5$
$3.1415926535$ の小数点第三位以下を四捨五入すると?
小数第三位は $1$ なので切り捨てると$3.14$
(注:円周率のおおよその値です)
四捨五入がどうして必要なのか?
正しい数字をきちんと求めるべきときと
概数(おおよその値)が素早くわかればよいときがあります。
四捨五入は概数が素早くわかればよいときに活躍します。
例えば、円周率のきちんとした値は
$3.1415926535…$
といつまでも続きますが、これを四捨五入した値
$3.14$
を使うことで、円の面積のおおよその値を計算することができます。
次回は 概数の意味と、概数で表す様々な方法の使い分け を解説します。