通信速度や転送時間を計算する便利な公式 $VT=8A$ について、例題を使って解説します。
通信速度(bps)とは

bps は「bits per second」の略です。

例えば、通信速度800bpsの回線は、1秒間に800ビットの情報(つまり、0 or 1の信号を800個分)送ることができます。
通信速度の計算方法
KB とは、キロバイトのことです。Kは、$10^3=1000$ を表します。
→バイトの単位(KB、MB、GB、TB)の意味と換算
※1000ではなく1024を表す場合もありますが、このページでは1000で計算します。
2秒で $100$ キロバイトのファイルを送付
→1秒あたり $50$ キロバイトのファイルを送付
→1秒あたり $50\times 8=400$ キロビットのファイルを送付
→通信速度は400Kbpsとなります。
より一般には、以下の公式が成立します。
ファイルサイズは普通はビットではなくバイトで表されているので、ファイルサイズを $8$ 倍してから時間 $T$ で割ると通信速度 bps が求まります。キロはキロのまま、メガはメガのまま計算するのがコツです。
転送時間の計算方法
$800$Mbps
→1秒あたり $800\div 8=100$ メガバイト送付できる
ので、$300$ギガバイトのファイルを転送するのにかかる時間は、
$300$ギガ÷$100$メガで $3000$ 秒になります。
※ギガは $10^9$、メガは $10^6$ で、ギガ÷メガは $1000$ です。
$3000$ 秒は $50$ 分なので、かなり時間がかかります。
より一般には、以下の公式が成立します。
通信速度と転送時間の公式を合わせて、
$VT=8A$
と覚えておくと便利です。
(ただし、$V$ はbps、$A$ はバイトで計算したサイズ)
次回は MTBF、MTTR、稼働率の意味と計算例を解説 を解説します。